y toku ブログ

inclusion を目指す

感謝の気持ちを込めて

明日から新しい会社で働き始めるにあたり、今思っていることを書いてみたいと思う。退職エントリー、みたいな形ではあまり残す気持ちは無く、少し振り返り的な気持ちでシンプルに書いてみたい。

 

自信をくれたStripeと同僚、コミュニティの方々、一緒に働いてきたオペレーションパートナー、そして家族に感謝の気持ちを込めて

 

オンライン決済プラットフォームのStripeに入社したのは、2016年10月。当時は5人目の東京オフィスメンバーだった。正直、その前職では自信というものが一切無くなってしまい、気の抜けた廃人みたいになっていた。Stripeで私は、底しれぬほどのポジティブな人、という感じで認識されている。APACのオフサイトでもPositive Awardをもらったくらいポジティブな人というイメージを持ってもらっていると思う。

 

しかし、前職では全くと言っていいほど成果やアウトプットが出なかったし、当時アメリカから帰国した直後から働き始めたのもあってか、とにかく心が落ちていた。前職の周りの先輩方は超人たちばかりで、比べてはいけないけど比べてしまう自分がいて、もう自分のできなさに完全に気持ち的にダウンしていた。最後は、なんとかイベント関連のスポンサーマーケティングなどを先輩の力を借りながら、少しくらいは貢献できたかなーとか思ってたけど、心がとにかく落ちていた時期だった。

 

Stripe入社前、ほんとに少ない人数で成果出さなきゃ、出さなきゃとか思いこんで自分にプレッシャーをかけていた記憶がある。そして、入社して3週間の本社研修からかなり手厚くトレーニングがあり、蓋を開けてみると、自分でも貢献できそうなところがいろいろ見えてきた。そして、Qiitaで記事書かない?とか、ちらっと言い始めてみたら、書く?みたいな流れになり、Qiita記事を出すことに。目に見えるアウトプットが出ると自信が復活するもので、アウトカムはどうあれ自信復活のエンジンをかけてくれた。

 

あれよあれよと人が増えていくと、私は新メンバーの製品トレーニングをやることに。そうすると、トレーニングする方がより多く学ぶのが真理で、自分の製品知識をあげながら、トレーニングをする。これまた自信がまた戻る。

 

社内Slackで製品に関する質問に即レスする。そして、テストを代わりにしたり、サンプルコードを書き換えたりして、他メンバーを助けるみたいなことも小さなアウトプットで自信が戻る。

 

こんなようなアウトプットを通して、完全に失った自信やマインドセットが復活し、本来あるポジティブさが戻っていた記憶がある。

 

アウトプットはなによりも良薬。

 

さらに、コミュニティや外部イベントでの登壇。サポートを担当していたにもかかわらず、外で登壇してみる?みたいな話になり、社内のメンバーに助けてもらいながら、登壇の機会も増えた。英語でもやらせてもらった。登壇するとまた多くのことを学ぶし、良いこと言ってもらうとさらに自信がついていくもの。たしかに、アメリカのマーケティングの授業で教授に無茶振りされて5分間のスピーチプレゼンを振られ、そのクラスのベストスピーカー賞を教授にもらった記憶があるのだが、その経験あたりから人前で話すことは度々緊張するけど、そんなに嫌いではない認知はあった。人前で話すと、自信につながるはず。これも思い出させてくれた。

 

人前で話し、いろんなフィードバックをもらえる機会を与えてくれたことに大きな感謝をしたい。

 

また、いろんなパートナさんと仕事をしたのだが、オペレーションパートナーさんへのトレーニングも一部担当したり、トレーナーのトレーニングを作ったり、そこでも自信を取り戻してくれた。

 

たぶん、Stripe在籍中に出会った人は想像できないとは思うが、入社直前は腐り切っていた。そんな自分が嫌だったし、そんな状態でスタートアップへ転職することが良いのかわからなかったが後押しをしてくれたのは当時妊娠中の妻。あんたが暗かったら家族が暗くなるから、どんな会社でも良いけど、楽しい環境で仕事すればいいんじゃないの?なんでStripe転職悩んでんの?といわれ、Stripeへの転職を決意した。それもまた、感謝である。

 

誰と一緒にどんな製品を持った、どれくらいのフェーズの会社で、働くかによりアウトプットの出方は大きく異なる。いい学びであった。

 

そんなわけで、いろんな方にありがたい言葉や手紙をいただいて、感謝の気持ちを噛み締めています。

 

そして、私はこういう小さな会社が大きくなる、そこを思い切り担うという立ち上げ・グロースのフェーズが大好きなんだと再認識。

 

次の会社に入る前にこれは書いて起きたかった。

 

ありがとうございます。そして、次でもよろしくお願いします。