コミュニケーションが辛かった時期
いろんなところでとくさんはどんな状況でも色んな人と話せるよね、と言っていただくことが多いのですが、私も辛い時経験して今があります。留学時のブログにも書いた内容なのですが、留学当初はけっこうしんどい時が正直ありました。その時のことを少しだけ、あまりドラマチックにならないように書いて見みたいとおもいます。
tl:dr
- 得意なところを見つけて話題をつくる
- たまにチャーミングになる
- わからない時はわからないと伝える
- 会話は質問を中心にする
ということを学び今に至ります。
背景
2013年に会社辞めてアメリカに留学。これが初めての国外で3ヶ月以上を越す滞在。27歳までほぼ日本で育ったのでいわゆる純ジャパニーズです。TOEFL勉強して頑張って英語力をあげて行ったのですが、学校うんぬん英語のコミュニケーションで辛い時がありました。
聞きとれないストレス
まずアメリカ行ってから、英語が聞き取れない。授業の英語はそれなりに分かるのですが、ディスカッションや普段の生活の英語が聞き取れないストレスがものすごい辛い時がありました。
インド人の英語、中国人の英語、アルジェリア人の英語、イタリア人の英語、フランス人の英語、ヨルダン人の英語などなど、TOEFLではほぼ聞かない英語を浴びて、何言ってるのかわからない状態でした。英語のストレスは話せないこと、っていう固定観念があったのですが、私はそれ以上に聞けないストレスが強かったです。
コミュニケーションの本質は聞くことから始まる、というのを身をもって体感しました。
辛いのがカジュアルな会話。ランチの時、夜飲んでる時、こっちの方が辛くなってた時がありました。what’s up? のインド人の英語でかなりカジュアルに、wattup ほぼ、”ワラッ” に聞こえるところから会話が始まるのですが、最初から何言ってるのかわからなくて、会話の腰を初めから折ることもしょっちゅうありました。こういうの微妙に気にしちゃう性格で、あーやばい、また簡単なのにわかんない、会話できない、みたいなネガティブな考えのループに陥っていきました。
そういう些細なところから会話が成り立たなくて、校内のカフェテリアでランチしたくない、pub でみんなと飲んでも面白くないと思う時が最初あり、寮の部屋へ持ち帰り閉じこもる時がありました。
打開
これを打開しないとアメリカ来た意味ないわ、と思う時がありまして、なんとか模索。
- Netflix 英語字幕で何回も読む
- Ted の好きな動画を倍速で見る
とか色々やりましたが、やっぱり生の人間とやりあわないとあまり伸びませんでした。
一番効果的だったのが、これらですね。
- グループワーク一緒にやってたインド人ととことん話しこむ
- サッカーやってて仲良くなったイタリア人のクラスメイトとピザ食べにいく
- ある程度バカになる
- 得意なことをする
グループワーク一緒にやってたインド人が本当に何言ってるかわからなくて、1/3のスピードで話してくれないとディスカッションできないと、なぜか私が半ギレ気味で返すというところから、正直に何言ってるのかわからない部分を言いあってかなり深くディスカッションするようになりました。たぶん、ここが始まりだった。それからコツがわかるようになりカジュアルな会話までけっこうカバーできるようになりました。
イタリア人の友達は今でも仲良いのですが、かなり特徴のある発音をしています。特に、”H” の音が抜けるという特徴に気づいてから、かなり意識的に聞けるようになりました。それがやっぱり一緒にピザ食べに行ってからですね。キャンパスの近くにイタリアンピザ屋が一つだけあり、二人で5枚のピザを一緒に食べるという謎の会が出来上がりました笑 そこで軽いこと深いこと話し始め、よく理解できるようになりました。例えば、当時ミランにいた本田圭佑選手のことを “オンダ!最初は良かったけど最近活躍してなかて残念” みたいな、Honda の h 抜けて onda って言うんですよね。だとか、”I hate (ナンチャラ)” って彼よく言うのですが、聞こえ方としては、I (h)ate ナンチャラで、エイっ、て聞こえて、食べたとか意味わかんないって直感思うのですが、あー hate ねってコンテクストですぐわかるようになりました。それからはかなり快適に話せるようになりました。
バカになる。
これ結構大事だなって思います。特にpubとかでカジュアルに話してる時、自分の得意な話題に持っていきつつバカになる、っていうことに気づき始め、打ち解け具合がめっちゃあがりました。最初は会話についていこう、ついていこうって思ってしまって、無理になり辛くなる。特に酒飲んでる時は、みんなほんと何言ってるかわからんし、pub うるさくて最悪。
かなり気持ちを変えて、じゃあみんなそれなりに酔っ払ってるからいきなり話題変えて見るかということで、「得意なことあるよ」ってスマホを取り出して、得意なゲームを見せつけてみました。数字がマス目にランダムに書いてあって、1から順々に押すゲームが当時得意で、これ見てみー、みたいな感じでバカっぽく、これすごくない?(ドヤ顔)! 結果、バカうけ。意味不明なほど早かったようでみんな驚愕。私、小柄なので抱っこされたりしました笑 それをキッカケにけっこうカジュアルな会話も切り開けるようになりました。
そうか、得意なところから打開しようと思いたちます。アサインメントはほぼグループワークで辛かったのですが、グループワークでも私は Excel でデータまとめるのが好きでしたので、そこからタスク取ってみることに。こちょこちょまとめてたら、インド人が脇で覗きに来て Excel サバキの早さがすごいということで、今から使える生産的な Excel の使い方講座、というワークショップをやってよという声をいただく。そして、そこから Excel 早く使いこなすには Toku みたいなポジションを確立しました。こんな感じで得意なことって意外とあるもんだなと、思い徐々に自分のポジションを確立できるようになり、自信がついていきましたね。
一旦、自信がなくなることはあっても、
- 聞くことから始める
- 正直にわからない時はわからないって言う
- 得意なことをする
- たまにバカになる
と言う感じで、意思疎通そのものを勉強して言った気がします。
私も、最初からコミュニケーションが得意っていう感じじゃなく、辛い時もあるのですが、工夫次第で変わるものだと信じています。