y toku ブログ

inclusion を目指す

DevRelJP に非エンジニアが登壇して変わった意識 - アウトプットファーストの原則

こちらの投稿は DevRelJP アドベントカレンダー Day 6 (12/6) 向けの投稿です。

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今回は非エンジニアの私が、DevRel で登壇した背景から、登壇してからどのようにコミュニティへの意識が変わったかを書いてみたいと思います。そもそも、DevRel は、以下のようにコミュニティでは定義されています。

DevRelとはDeveloper Relationsの略で、自社製品/サービスと外部開発者とのつながりを作り上げる活動になります。

とあるように、IT のエンジニア向けの活動です。エンジニアではない私が参加しても大丈夫なのか、実は少し不安でした。

devrel.connpass.com

 

なぜ参加したか。

私が働く Stripe の製品は開発者が利用する API がメインです。開発者との関係性をどう構築するかは転職する前からも気になり続けて、勉強したいというのが主な動機でした。

とても不安だった最初の登壇 

Stripe へ入社して落ち着いてから DevRel Meetup in Tokyo へ少し勇気を出して参加してみました。前々から気になっていたのでいつか出たいと思い、まずは参加してみようと思い登録したら、同僚のダニエルともう一人のメンバーも登録していました。笑 心強い。

当時、私の主な担当はユーザサポート。少し DevRel とは異なる領域です。なので、最初に出た会で DevRel Meetup ではテクニカルサポートなどは取り扱わないのか、という素朴な質問があり、投げかけてみたところ、中津川さんがそれでは次回のトピックにしようということになり、あれよあれよと登壇依頼をいただくことになります。。。

twitter.com

 

前職マイクロソフトで開発者向けのマーケティングをやっていたとはいえ、登壇は皆無。マイクロソフトの時は、エバンジェリストの方々の、目の覚める爽快なプレゼン、鮮やかなデモばかりを見てきたので、「私は登壇する人間では全く無いな」とネガティブな気持ちがあり実はとても不安でした。

さらに、ソフトウェアエンジニアではないので、かなり具体的に質問されたらどうしようとか、話している内容がちんぷんかんぷんだったらどうしようとか、心の底から不安でした。

タイトル決めから、プレゼンのリハーサルまで全部チームメイトに付き合ってもらって、当日を迎えました。ありがたい、チームメンバー。みんな小さなオフィスのソファーに座ってリハーサル付き合ってくれてストーリーガラッと変えたのが懐かしい。

 

いざ登壇してみると、いろいろ話をいただくようになった

はじめての登壇はサポート組織のカルチャーについてにしました。その時のスライドはこちら。

www.slideshare.net

 

登壇して気づいたのですが、自己紹介はもうすでに終えているので、プレゼン後にいろいろ話をするのが楽になります。そして、嬉しいフィードバックをいただくこともできました。

・Stripe 初めて知りました

・Stripe のサポートのこともっと知りたい

・次回またどこかで

・目からうろこでした

・また別の機会にもぜひ

 

ここでの学びは、サポート組織のカルチャーはなかなか外では語られないのでとても新鮮に聞こえたようだというフィードバックです。自社の組織がやっていることはみなやっている、というわけではないし、自社のカルチャーを外で話し、比較できることは大事だなと学びがありました。組織的な外のモノサシでの比較です。

 

そして、またの別の機会にもぜひ登壇をって、本当にあるのかなと思っていたら、お声いただきまた話すことに。その時の資料はこれ。

speakerdeck.com

 

ここからのつながりで、DevRelJP in English へとつながることになります。初回、本当は別のチームメンバーが登壇予定だったのですが都合が悪くなり、バトンを受けて話すことに。この会は英語だったので、英語でプレゼンしました。最初の会でそれなりに話せたのか、その次の会は私に直接お話をいただくことになります。

ytoku.hatenablog.com

 

そして本当に、次回またどこかでが、実現するんだなと、学びがありました。登壇が登壇が呼ぶ。これが世に言うアウトプットファーストかと。

 

・人前で話せる

・内容も意味がある(何か新しい価値を提供できている)

・英語でプレゼンできる

ということが少しずつ理解されるようになりました。

 

コンテンツは社内で共有されているものを、社内メンバーとともに日本向けにアレンジしているので、チームのおかげです。

 

最後に、最も新鮮だったエピソードを一つ。社内勉強会に呼ばれたんですね。人生で初めて。大学の講義を持ってはいるものの、会社の社内勉強会は初でした。DevRel in Tokyo で知り合ったヴァル研究所の佐藤さんからお話をいただいて、社内の勉強会で話して欲しいと。。。

 

「え、私で良いんですか?」

 

という気持ちだったのですが、もし誰かのためになるならということで、お話させていただきました。

 

 

ということで、つまらない言葉でまとめてしまうのも詳しいのですが、一言でいうと

 

アウトプット大事

 

世界が少しづつ変わっていくのを実感します。

 

影響の輪・関心の輪に通じる

DevRel から少し話を大きく、一般化して考えてみると、スティーブン・コヴィー博士の「7つの習慣」にある、「影響の輪・関心の輪」だなと感じます。

http://image.itmedia.co.jp/bizid/articles/0907/09/ts_circle.jpg

Source: IT Media 下記記事

www.itmedia.co.jp

 

  • まずは関心があるからコミュニティへ参加する - 関心の輪に入る
  • そして、何らかのアウトプットをすることで自分が影響を与える一部となる = 影響の輪に入る
  • 次第に、アウトプットをし続けることで影響の輪がでかくなっていく
  • 思わぬところ(関心の輪)から、自分が見つけ出される
  • そして別の関心の輪へ入り出してぐるぐるループして行く

という好循環が回るのだろうなと思っています。 

 

この輪自体が大きくなっていくこと、そして別の関心軸へと移りそこでさらに影響の輪が広がって行くんだと学びを得ることができました。

 

これが世 (小島さん) がいつも言う外のモノサシを知れ、の実例です。私は外に出なかったから自分の価値は社内のもので止まり、関心の輪の一部にいるだけで、自分が影響の輪を広げる立場になることはありませんでした。

 

そう意味でも、DevRelJPと出して中津川さんに心から感謝しています。

 

もっとコミュニティへ貢献したいと思うようになった

自分を登壇の場へと引き釣り出してくれた中津川さん。ありがとうございます。

そして、いつも呼んでいただいているばかりなので、今度は何らかの貢献がしたいということで、せめて場所だけでもと。

DevRelJP in English の場所提供いたしました。

今度も何らかの形で貢献していき、自分も学び続けたいと思います。

 

以上です。